平成15年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

7 国際的なデジタル・ディバイドの状況

世界人口の15%の高所得国に、インターネット利用者の73%が集中

 諸外国における情報通信の普及状況を比較すると、高所得国と低所得国の間で顕著な格差が存在しており、国際的な情報通信の利用格差(国際的なデジタル・ディバイド)の是正は大きな課題となっている。
 高所得国(国民1人当たりGNI(国民総所得(注))が9,266ドル以上の国)の人口は世界全体の14.7%に過ぎないが、世界の固定電話回線数の51.9%、移動電話加入数の58.3%、インターネット利用者数の72.6%が高所得国に集中している(図表1))。
 他方、低所得国(国民1人当たりGNIが755ドル以下の国)の人口は、全世界の40.8%を占めるが、固定電話回線数においては6.9%、移動電話加入数においては2.5%、インターネット利用者数においては3.1%を占めるに過ぎない状況にある。
 また、1人当たりGNIと固定電話回線数、移動電話加入数及びインターネット利用者数の人口比には、高い相関関係がある(図表2))。

 
図表1) 世界の所得グループ別※1人口・固定電話回線数・移動電話加入数・インターネット利用者数※2の比率(2001年)

図表1) 世界の所得グループ別※1人口・固定電話回線数・移動電話加入数・インターネット利用者数※2の比率(2001年)
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図表2) 1人当たりGNIと人口100人当たりの回線数等との関係(2001年)

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(注)国内総生産(GDP)に外国からの純要素所得を加えたもの

 

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