平成17年版 情報通信白書

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第1章 特集 「u-Japanの胎動」

(5)電子タグを利用したサービス

電子タグを利用したサービスへの評価は高い

 電子タグについては、現在、様々な業界において実用化に向けた実証実験が行われるとともに、実用化事例も出てきているところであるが、電子タグを利用した食品のトレーサビリティ(注1)、情報提供サービス(注2)、航空会社の手ぶら旅行サービス(注3)を体験したことがある者(食品トレーサビリティ134人、情報提供183人、手ぶら旅行63人)に対し、体験したサービスの評価、満足度、今後の利用意向などについて聞いた(図表[1]、[2])。

 
図表[1] 電子タグを利用した食品のトレーサビリティサービスの利用イメージ(一例)

図表[1] 電子タグを利用した食品のトレーサビリティサービスの利用イメージ(一例)

 
図表[2] 電子タグによる情報提供サービスの利用イメージ(一例)

図表[2] 電子タグによる情報提供サービスの利用イメージ(一例)

 食品のトレーサビリティでは、機器操作の簡便性、情報表示の迅速性、生産・流通履歴情報が確認できることによる安心感という点で肯定的評価が高くなっているが、「多少価格が高くなっても生産・流通履歴情報が確認できる食品を購入したい」という点については、「そう思う」が24.6%、「そう思わない」が20.9%となっている(図表[3])。

 
図表[3] 電子タグによる食品のトレーサビリティへの評価

図表[3] 電子タグによる食品のトレーサビリティへの評価
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 情報提供サービスでは、情報が簡単に入手できる利便性、情報表示の迅速性、機器操作の簡便性の点で肯定的評価が高くなっており、また、手ぶら旅行サービスでは、手荷物を運ばずに飛行機に乗れる快適性、預けた手荷物を携帯電話等から確認できる安心感の点で肯定的評価が高くなっている(図表[4]、[5])。

 
図表[4] 電子タグによる情報提供サービスへの評価

図表[4] 電子タグによる情報提供サービスへの評価
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図表[5] 電子タグによる手ぶら旅行サービスへの評価

図表[5] 電子タグによる手ぶら旅行サービスへの評価
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 電子タグを利用したサービスの満足度は、「大変満足/満足」とする人が、食品のトレーサビリティでは59.7%、情報提供サービスでは54.6%、手ぶら旅行サービスでは71.4%と高くなっている(図表[6])。

 
図表[6] 電子タグを利用したサービスの満足度

図表[6] 電子タグを利用したサービスの満足度
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 電子タグを利用したサービスの今後の利用意向は、「今後も利用したい」とする人が、食品のトレーサビリティでは79.1%、情報提供サービスでは84.2%、手ぶら旅行サービスでは85.7%と高くなっている(図表[7])。また、電子タグを利用したサービスの社会への普及については、「今後、社会に広く普及すると思う/今後、社会にある程度普及すると思う」と考える人が、すべてのサービスで9割を超えている(図表[8])。

 
図表[7] 電子タグを利用したサービスの今後の利用意向

図表[7] 電子タグを利用したサービスの今後の利用意向
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図表[8] 電子タグを利用したサービスの社会への普及

図表[8] 電子タグを利用したサービスの社会への普及
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(注1)電子タグの付いた食品をスーパーの店頭に設置されたリーダー(読み取り端末)等にかざすことにより、生産者名、使用農薬、出荷時期等の生産・流通履歴情報を確認できるサービス
(注2)イベント会場・街中などに設置された電子タグや電子タグ内蔵のポスター等にリーダーをかざすことにより、イベント情報や観光情報などが電子メールで自動送信されたり、リーダーで見ることができるサービス
(注3)自宅で宅配業者に預けた手荷物に電子タグを装着することにより、出発空港で手荷物を持たずにチェックインし、到着地の空港でダイレクトに手荷物を受け取ることができるサービス

 第1節 国民・企業のユビキタスネットワーク利用

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