平成17年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

(3)IPアドレス・ドメイン名の管理

インターネットの安定的な運用

1 ICANNの役割

 世界中の人々がインターネットを安心して利用できるためには、インターネットを利用する上で必要不可欠なIPアドレス、ドメイン名等の適切な管理・調整が極めて重要であり、現在、民間の非営利組織であるICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が、これらインターネット資源の適切な管理・調整を行っている。ICANN各種委員会のうち各国政府の代表者等から構成される政府諮問委員会(GAC)には、総務省が我が国唯一の正式登録メンバーとして参加し、国際的な協力体制の確立に取り組んでいる。

2 我が国におけるIPアドレス・ドメイン名の適切な運営

 IPアドレスは、世界的に管理を行うICANN/IANA(Internet Assigned Numbers Authority)から地域アドレス管理機関(RIR:Regional Internet Registry)に割り振られ、RIRから直接又は国別アドレス管理機関(NIR:National Internet Registry)を通じてインターネットサービスプロバイダ等に割り振られたものをエンドユーザーが利用する仕組となっている。
 ドメイン名は、「.com」や「.net」のような分野別ドメイン名(gTLD:generic Top Level Domain)及び「.jp」のような国別ドメイン名(ccTLD:country-code Top Level Domain)の2種類に大分することができる。「.jp」ドメイン名は日本レジストリサービス(JPRS:Japan Registry Services)社によって管理されており、インターネットサービスプロバイダ等の登録事業者を通じて取得することができる。

3 インターネットガバナンスの在り方に関する議論について

 インターネットが発展途上国を含めた世界全体の社会・経済に浸透し、その重要度が増しつつあることを背景として、ドメイン名やIPアドレスの国際的な管理体制の在り方をはじめとするインターネットに関連する幅広い課題が現在国連インターネットガバナンス作業部会(WGIG)において議論されている。このWGIGは、世界情報社会サミット(WSIS)第一フェーズ(注)において国連事務総長に対して設置が要請されたものであり、WSIS第二フェーズにおける議論に資するべく、平成16年11月の設立以降活発に活動している。総務省も、WGIGを中心とした国際的議論に積極的に参加している。

 
図表 JPドメイン名の登録件数の推移

図表 JPドメイン名の登録件数の推移
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 第3節 情報通信ネットワークの高度化

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