平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

第4節 ユビキタスネットワークによる新しい潮流

1 Web2.0という新しい潮流

 ユビキタスネットワークが進展し、利用者のすそ野が急速に拡大する中、インターネットの特性に改めて注目し、その潜在的能力を有効に活用することによって、従来(Web1.0)とは異なる新しいウェブの世界を構築する概念、「Web2.01」が脚光を集めている。Web2.0は、現時点では、特定のサービスや技術を指すものではなく、また、明確な定義が存在するものではないが、その議論の中には、ユビキタスネットワークの進展がもたらす新しい社会経済システムの姿を見いだすことができる(図表1-4-1)。
 Web2.0という新しい潮流のポイントの一つは、ウェブをプラットフォームとすることにある。これにより、社会に分散して存在する多数の利用者は、OS(オペレーティングシステム)やアプリケーション、あるいは端末の制約を受けることなく、ネットワークを介して結び付き、多様な知識を集結しつつ、様々な形態の協働(コラボレーション)を行うことが可能となる。そして、このような協働システムを活用したビジネスやサービスが現実化しつつある。またこの点で、Web2.0は単なるコンセプトにとどまるものではない。
 
図表1-4-1 Web2.0の概要
図表1-4-1 Web2.0の概要


1  Web2.0とは、テクノロジー関連のマニュアルや書籍の出版社である米国のO'reilly MediaのCEO、Tim O'Reillyが提唱した概念であり、従来(Web1.0)とは異なる新しいウェブの世界の特徴、技術やサービスの開発姿勢の総称である

 第4節 ユビキタスネットワークによる新しい潮流

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