平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

4 オープン化の流れとコラボレーションの進展

1 インターネットとオープンソース

 Web2.0の源流はオープンソースによるソフトウェア開発に見ることができる。オープンソースの意義は、ネットワークを通じて広く分散する知識を結び付け、知的財産の開発や課題克服を協働して行うことにある。
 元来、研究者の間ではソフトウェアは原則として公開され、互いに自由に利用できるのが一般的であったとされる。例えばインターネット分野では、ソフトウェアを共同で開発するというオープンソースの「文化」が重要な役割を果たしていた。インターネットの進展は研究者による協働によって支えられてきたと言える。
 オープンソースに関する近年の特徴は、インターネットをはじめとするネットワークがグローバル、かつあらゆる領域に普及し、ユビキタスネットワークとして進展したことにより、協働のすそ野が急速に拡大した点にある。ソフトウェアのような知的財産の開発作業は、人的な要素に強く依存する。このようなユビキタスネットワークの進展により、これまでとは比較にならないような多様な知識に基づく協働が可能になることで、ソフトウェアの開発力が飛躍的に発展することが期待される。

 第4節 ユビキタスネットワークによる新しい潮流

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