平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

2 OSSの影響

 LinuxやFreeBSD等のオープンソース・ソフトウェア(OSS)が進展している(図表1-4-3)。OSSとは、インターネットを通じてソースコードが公開され、誰でも自由に使用・改変・再配布できるソフトウェアのことを指す6。OSSの開発はインターネット上で実施されることが多く、開発者のコミュニティもインターネット上にあることが多い。
 現状では、OSSはOS、DBMS(DataBase Management System)、デスクトップ・ソフトウェア等の基盤的なソフトウェアを中心としているが7、今後、OSSの利用が広がることにより、ソフトウェア価格の大幅な低下の可能性が高まるなど、ソフトウェア分野や情報通信産業全体に大きな影響を及ぼす可能性がある(図表1-4-4)。
 
図表1-4-3 システム別のオープンソース・ソフトウェアの例
図表1-4-3 システム別のオープンソース・ソフトウェアの例
 
図表1-4-4 OS別利用オープンソース・ソフトウェアの種類
図表1-4-4 OS別利用オープンソース・ソフトウェアの種類
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6  厳密にはOpen Source Initiative(OSI)が定めた「The Open Source Definition(OSD)」と呼ばれる定義を満たすソフトウェアである
7  業務系OSSでは、例えば、外食チェーン向けの食材受発注システムの「セルベッサ」や座席予約管理システムの「ガラガラドア」、美容院向けWebPOSシステムの「フランシーヌ」、日本医師会総合政策研究機構が開発した病院や診療所の医療報酬明細書(レセプト)処理ソフトである「日医標準レセプトソフト」、長崎県が開発した電子自治体システム等がある。前川(2005)

 第4節 ユビキタスネットワークによる新しい潮流

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