平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

3 SNS

 SNSとは、友人知人等の社会的ネットワークをオンラインで提供することを目的とするコミュニティ型のインターネットサービスである。2003年3月に米国で開始されたFriendsterが世界で初めてのSNSと言われており、日本では2004年にGREE、mixi等が開始された。
 SNSの特徴としては[1]会員制、[2]登録者の非匿名性、[3]各種コミュニケーションツールの充実、の3点がある。
 SNSでは、信頼性を確保するため、既存利用者からの紹介がないと登録できない仕組みを採用していることが多い。このため、クローズドなコミュニティとして、会員間に高い信頼性が保たれている。また、実名を公表する人も多く、掲示板等で散見される誹謗中傷等の行為はあまり見られない。なお、多くのSNSでは、ブログ等のツールが利用可能となっており、SNSは「会員制のブログ」と呼ばれることもある。
 一方、企業側から見ると、SNSの利用者の登録・公開情報を利用し、利用者の趣味やニーズに応じた広告を表示するなど、マーケティング戦略上の利点があると考えられる7。既に広告収入以外にもいろいろなビジネスモデルが構築されつつある(図表1-5-3)。
 
図表1-5-3 企業のブログ・SNS利用状況
図表1-5-3 企業のブログ・SNS利用状況
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7  例えば、SNSに登録している無名歌手の中から、利用者のアクセス数が多い歌手を自社のレーベルで売り出している米国の「マイスペース」や、個人の登録ページを飾るデジタルアイテムの販売を売上げの主軸に置いている韓国の「サイワールド」等が存在する

 第5節 消費者発信型メディアの台頭

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