平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

3 ネットワーク活用によるマッチングの向上

 ネットワークを活用した購入先の比較は、商品情報の収集を容易にすることで、サービス供給者と消費者の情報ギャップを解消し、消費者の満足度を高めることが期待される。
 商品購入に先立ち、インターネットを活用して情報収集を行った人と行っていない人それぞれの比較店舗数を見ると、インターネットを活用した人の比較店舗数4は平均で5.75件、インターネットを活用していない人の比較店舗数は1.62件となっており、インターネットを活用した人の比較店舗数が多くなっている(図表1-6-5)。また、購入した後の商品に対する満足度が、比較店舗数によって異なるかを検討したところ、比較店舗数が多い購入者ほど、特に価格面に対する満足度は高くなっていることが示された5(図表1-6-6)。
 このことは、消費者がインターネットを利用し、より多くの店舗を比較することで、情報ミスマッチの解消が進み、高い満足を獲得できるようになる可能性を示唆している6
 
図表1-6-5 比較店舗数
図表1-6-5 比較店舗数
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図表1-6-6 価格満足度と店舗比較件数の関係(平均からの差分)
図表1-6-6 価格満足度と店舗比較件数の関係(平均からの差分)
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4  実際に複数の店舗を比較することなく購入したケースはサンプルから除いている
5  一方、商品の品質・性能や店舗自体の満足度との関係は見られなかった
6  ただし、上記結論は、元々商品に対する関心度の高い人が、インターネットを使って多くの店舗を比較し、結果満足度も高くなっている可能性を否定することはできない。分析の詳細については、付注9を参照

 第6節 消費購買行動の変化

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