平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

2 ネットバンキングの現状

 一方、インターネット・バンキングによる金融サービスについては、インターネット専業銀行94行10の口座数及び預金残高は、2005年3月時の口座数は266万口座、預金残高は1兆583億円と推定され、対前年度比で口座数は33.5%の増加、預金残高は47.0%の増加となっている。今後、電子商取引の普及などによってさらに活性化が進むことが予想される(図表1-10-5)。
 
図表1-10-5 主なインターネット専業銀行の預金残高及び口座数
図表1-10-5 主なインターネット専業銀行の預金残高及び口座数
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 18歳以上のインターネット利用者のインターネットを利用した振替、送金、口座移動等の銀行口座の管理(ネットバンキング)の利用状況は、全体では51.4%が「利用している」と回答しており、特に男性の30代〜50代で利用率が高く、30代で60.7%、40代で62.9%、50代で59.4%となっている11(図表1-10-6)。
 振替、送金、口座移動等の1か月当たりのネットバンキングの利用額は、「5万円未満」が30.5%と最も多く、利用額は年代が上がるほど多くなっている(図表1-10-7)。
 
図表1-10-6 ネットバンキングの利用状況
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図表1-10-7 ネットバンキングの利用額(1か月)
図表1-10-7 ネットバンキングの利用額(1か月)
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 ネットバンキングを活用する理由としては、「各機関の営業時間を気にしなくても良いから」が62.0%で最も多く、次いで「各機関に行くための移動時間がかからないから」が57.9%となっている。時間制約の少なさ等の利便性の高さが、ネットバンキング利用の契機となっているものと考えられる(図表1-10-8)。
 
図表1-10-8 ネットバンキングの利用理由
図表1-10-8 ネットバンキングの利用理由
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9  企業向け貸出業務を行わず、預金・決済業務に特化した銀行を指す。一般的な銀行が金利収入を収益源とするのに対して、決済専業銀行は決済時の手数料と国債などローリスク商品の運用益を収益源としている
10  ジャパンネット銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行及びセブン銀行(旧アイワイバンク銀行)の4行
11  ただし、当該調査はインターネット利用者に限定されたものであることから、利用状況は実際よりも高い水準となっているものと思われる

 第10節 ネットワークによる金融取引の進展

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