平成18年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

3 放送のデジタル化

 我が国における主な放送サービスである地上放送、衛星放送及びケーブルテレビのそれぞれが、デジタル放送への移行を進めている。
 衛星放送のうち、BS放送については、2000年12月にデジタル放送が開始されており、BSデジタル放送では、2006年3月時点で、NHK及び民間放送7社がテレビジョン放送、民間放送3社1が超短波放送、民間放送5社がデータ放送を実施している。一方、CS放送については、1996年6月に東経124度と東経128度のCS衛星二基を用いたデジタル放送が開始された。2002年3月には、新たに東経110度にCS衛星が打ち上げられ、110度CSデジタル放送が開始された。東経110度という位置は、BSデジタル放送の放送衛星と同じ経度にあり、共用受信機(チューナー)により、BSとCSの両方のデジタル放送を受信できることとなった。
 地上放送については、2003年12月に三大都市圏でデジタルテレビジョン放送が開始され、放送エリアを順調に拡大している。2006年末の放送カバー率が95%を超えている都道府県は14都府県となっている。カバーエリア拡大と薄型テレビ人気による買換え需要により、地上デジタル放送対応受信機の出荷台数は、2006年3月末時点で991万台と普及が進んでいる。
 衛星放送と地上放送のデジタル化に伴う新たなサービスとして、2006年4月に開始されたワンセグ(携帯端末向け地上デジタルテレビジョン放送)や、衛星放送による2.6GHz帯衛星デジタル音声放送があり、受信機能を搭載した携帯電話やカーナビゲーション、モバイルパソコン等で視聴が可能となった。
 これらの受信端末の多様化により、放送サービスの利用拡大(視聴時間の変化)や通勤時の視聴など利用シーンの多様化が進展することが期待されている。
 
図表2-2-6 デジタル化スケジュール
図表2-2-6 デジタル化スケジュール


1  BSデジタル委託放送事業者のうち、World Independent Networks Japan社以外のBSデジタルラジオ放送事業者は、2006年3月末をもって放送を終了

 第2節 放送事業

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