平成18年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

1 医療分野におけるICTの活用

 医療機関内での業務を効率化するシステムとしては、電子カルテシステムやオーダリングシステムがある。電子カルテシステムは、診療データの一元管理や複数の医療機関間における診療データの共有の手段として期待されている。2002年の電子カルテシステム導入率は、病院で1.2%、一般診療所で2.6%となっている5。なお、実際に医療機関で電子カルテを見ながら説明を受けたことがある人は17.7%となっている6
 また、オーダリングシステムとは、「検査・処方等に係る情報伝達システム」のことである。医療従事者が関連部門に対する指示やそれに対応する検査内容等をオーダリングシステムに入力し、関連部門に伝達することによって、その後の診療や医事会計等の関連業務の迅速化が可能となる。このオーダリングシステムは2002年で14.4%の病院で導入されている。
 さらに情報化による業務効率化は、医療機関内だけでなく、審査支払機関や保険者を含めて行う診療報酬請求業務にも期待される。診察報酬請求を電子媒体又はオンラインで行うための電算処理システム(レセプト電算処理システム)の導入率は2005年9月で21.5%となっている7
 
図表2-5-9 全国の病院レセプトのレセプト電算処理システム普及率
図表2-5-9 全国の病院レセプトのレセプト電算処理システム普及率
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5  厚生労働省、2003年「平成14年医療施設静態調査」
6  内閣官房、2005年「世界最先端のIT国家の達成度に関する調査」
7  高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部、2005年「評価専門調査会報告書」

 第5節 政府・公共分野の情報化

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