平成18年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

5 韓国の情報通信政策の動向

 韓国情報通信部によると、2005年末の韓国のインターネット利用者数は3,301万人(人口比で約70%)である。また、ブロードバンド・サービスの加入者は1,219万人で、引き続き増加傾向にあるものの、伸び率は急速に鈍化している。市場では成長を牽引する次世代サービス等を模索する動きが活発化している。
 2006年に入り、3月には情報化推進委員会において、2003年12月の「Broadband IT Korea Vision 2007」を引き継ぐ新たな中長期の国家情報通信政策として「u-KOREA基本計画」が承認された。ここでは、世界最高水準のユビキタスインフラ上に、世界に先駆けて初のユビキタスネット社会を実現することで、先進国家としての韓国(「先進韓国」)の構築に寄与する、というビジョンを提示している。本計画を推進していくことで、2010年までに国民所得22,000ドル以上、国家競争力15位以内、国民の生活の質25位以内を達成した上で、2015年には社会のあらゆる分野にユビキタスネット環境を広げて、全国レベルでu-KOREAの定着を目指すこととしている。
 さらにIT産業発展・育成の観点から、情報通信部を中心に推進されてきた「IT839戦略(2004年策定)」が、u-KOREA戦略と歩調を合わせて見直され、2006年2月、「u-IT839戦略」として、修正計画が発表された。「IT839戦略」と同様、情報通信産業のバリューチェーンを活用して、8大新規通信サービスの早期導入、3大インフラへの投資の誘導等により、最先端機器や端末、コンテンツ産業などの9大新成長動力産業(IT Growth Engine)がシナジー効果により一体的に成長することを基本戦略としている。また、IT839戦略で実現した成果や明らかとなった課題、また内外のIT環境の変化等に対応するため、u-IT839戦略では対象サービス等の変更を行っている(図表2-6-14)。なお、本戦略の展開を通じて、2005年〜2010年で8大新規通信サービスと9大新成長動力産業について、合計年平均で14.2%成長させることを目標としている。
 
図表2-6-14 IT839戦略からu-IT839戦略へ
図表2-6-14 IT839戦略からu-IT839戦略へ

 第6節 海外の動向

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