平成19年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミーの進展とグローバル展開

コラム スイーツ探検隊

 企業が消費者の声を把握しコミュニケーションやマーケティングに役立てる目的で自前のSNSを運営する動きが広がっている。チルドデザートを主力製品としている洋菓子メーカーのモンテールが平成17年10月に開設した「スイーツ探検隊」もその代表的な例の一つである。
 「スイーツ探検隊」は、甘いものが好きな人なら誰でも登録でき、日記や画像の公開、テーマ別のコミュニティへの参加等を通じた他の参加者との交流や、共通の趣味や関心を持つ他の参加者との情報交換等を行うことができる。また、社員としてSNSに参加する人数を少なくし、企業色を出し過ぎないようにすることでSNS内の自由な雰囲気を維持し、消費者の率直な声を把握しようとしているという。
 製品の投入サイクルが短いコンビニエンスストアやスーパーマーケット等で販売されるチルドデザート分野においては、アンケートやメールフォーム等の既存の意見収集方法では、個々の商品に対する消費者の反応等を確かめる十分な時間的余裕がなかったが、SNSを利用すれば、商品に対する感想や、今までは拾い切れなかったちょっとした苦情や意見を効率的に収集することができ、また、SNSへの参加を契機として、消費者に商品購入後に積極的に意見をフィードバックしようという意欲が芽生えるなどの効果も上がっているという。

 第3節 情報通信と社会生活

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