平成19年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

(3)中国の情報通信政策の動向

 中国政府は、第11次5箇年規画(計画)(2006〜2010年)の開始に当たり、2006年(平成18年)3月、「国民経済と社会発展第11次5箇年規画綱要」を発表した。農村情報ネットワーク建設を強化するために、「村村通」(すべての村に固定電話が通じること)に次いで、同「綱要」では、「郷インターネット接続」プロジェクトが立ち上げられ、すべての郷におけるインターネット接続の整備を目指している。また、情報化を推進するために、
 [1]製造業の情報化の加速
 [2]情報資源の開発
 [3]情報基盤施設の整備
 [4]情報セキュリティの強化
といった発展目標を設定した。情報サービス業を発展させるための、電気通信基礎業務の改善、付加価値業務の発展、新興業務の開発、及びユニバーサル・サービスの促進をはじめとする電気通信業務構造の調整や、インターネット産業の発展、電子商取引の発展及び電子政府の推進の必要性についても明記されている。さらに、外資の利用効率の向上やハイテク産業分野への外資の誘導等についても、同綱要において提起された。
 第3世代携帯電話(3G)に関しては、情報産業部はTD-SCDMA方式を業界標準とすると発表した。2006年(平成18年)11月には、オリンピック開催都市において、電気通信事業者とメーカーが連携し大規模な性能の測定試験及び約2万の携帯番号を配分しての商用前の試用が実施された。

 第8節 海外の動向

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