平成19年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

(4)暗号技術の安全性評価と高度化の推進

 ネットワークを利用した社会経済活動において不可欠な情報セキュリティを確保するためには、客観的にその安全性が評価され、実装性に優れた暗号技術を採用することが重要である。
 そこで、
[1] 「暗号技術検討会」(総務省及び経済産業省が平成13年度から共同で開催)
[2] 「暗号技術評価委員会」(独立行政法人情報通信研究機構及び独立行政法人情報処理推進機構が共同で開催)
の両者から構成され暗号評価プロジェクト「CRYPTREC」(Cryptography Research and Evaluation Committees)は、平成15年2月に暗号技術を公募し、客観的な評価を行った結果、安全性及び実装性に優れていると認められた暗号技術をリスト化し、「電子政府における調達のための推奨すべき暗号のリスト」(電子政府推奨暗号リスト)を決定している。これを受けて、「各府省の情報システム調達における暗号の利用方針」(平成15年2月行政情報システム関係課長連絡会議了承)において、各府省は、情報システムの構築に当たり暗号を利用する場合には、可能な限り電子政府推奨暗号リストに掲載された暗号の利用を推進するものとされている。
 その後、「暗号技術評価委員会」に代わり、「暗号技術検討会」の下に「暗号技術監視委員会」と「暗号モジュール委員会」が設置され、現在に至っている。
 CRYPTRECでは、平成18年も引き続き、電子政府推奨暗号の監視、電子政府推奨暗号の安全性及び信頼性確保のための調査、研究、基準の作成等を行った。

 第3節 安心・安全なユビキタスネット社会の構築

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