平成20年版 情報通信白書

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第1章 活力あるユビキタスネット社会の実現

(2)ブロードバンドの利用状況

 自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する際にブロードバンド回線1を利用している人の割合は、平成19年末時点で、6歳以上人口全体の40.6%、自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する人の79.6%であった(図表1-3-1-4)。これを個人の属性別に、平成19年末と3年前の平成16年末で比較すると、世代別の利用率は、80歳以上を除くすべての世代で増加している。平成16年末では30〜39歳で最も利用率が高かったが、平成19年末では13〜19歳で最も高くなっており、ブロードバンド利用が若年層に拡大していることが分かる。各世代での伸びを見ると、13〜64歳の世代においてはいずれも10ポイント以上の伸びを示しており、中でも若年層における伸びが大きいことが分かる。都市規模別の利用率は、いずれの区分においても3年前から伸びているが、特別区等が最も高く、町・村が最も低いという傾向は変わっていない。しかし、伸び幅で見ると、その他の市が9.8ポイントと最も大きい伸びを示している。また、所属世帯年収別の利用率は、いずれの層においても3年前から伸びており、特に、400万円〜2,000万円未満の層においては、9ポイント以上の伸びを示している。自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する人のブロードバンド利用率を見ると、最も低い層は所属世帯年収が最も低い200万円未満で68.6%、最も高い層は1,500万円〜2,000万円未満で89.0%であり、両者の間には約20ポイントの開きがあることから、所得格差に起因する利用格差は、依然として大きいといえる。
 
図表1-3-1-4 属性別ブロードバンド利用状況
図表1-3-1-4 属性別ブロードバンド利用状況
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 また、平成19年末のブロードバンド回線の契約数は、2,830万契約(対前年比9.9%増)に達した(図表1-3-1-5)。そのうち、DSL契約数は1,313万契約で対前年比7.7%減と減少傾向にある一方、FTTH契約数は同42.7%増の1,133万契約と増加しており、ブロードバンド契約数に占めるFTTHの割合は40%を超えた。契約純増数の推移を見ると、DSLは純減傾向が続いている一方、FTTHは平成16年以降、一貫して純増となっており、FTTHがブロードバンド契約の増加をけん引しているといえる(図表1-3-1-6)。
 
図表1-3-1-5 ブロードバンド契約数の推移
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図表1-3-1-6 DSLとFTTHの契約純増数の推移
図表1-3-1-6 DSLとFTTHの契約純増数の推移
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1 ケーブルテレビ回線(CATV回線)、固定無線回線(FWA)、第3世代携帯電話回線、光回線(FTTH)、DSL回線を含む

 第3節 ユビキタス化がもたらす新たな国民生活

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