平成20年版 情報通信白書

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第1章 活力あるユビキタスネット社会の実現

(4)セキュリティ対策

 ブロードバンド化の進展により、我々の生活の利便性は飛躍的に向上しつつある。一方で、昨今では、ネットワークを経由したウイルス感染の巧妙化、高度化、あるいは被害の深刻化等が進展しており、セキュリティに対する取組は、一層重要になってきている。例えば、セキュリティ被害の一つである不正アクセスについて見ると、平成19年中の不正アクセス禁止法違反事件の検挙件数は、前年と比べて739件増加の1,422件となっており、急激に検挙件数が増加している傾向にある(図表1-3-4-7)。
 
図表1-3-4-7 不正アクセス禁止法違反事件検挙件数の推移
図表1-3-4-7 不正アクセス禁止法違反事件検挙件数の推移
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 セキュリティ対策の実施状況について世帯に尋ねたところ、何らかのセキュリティ対策を実施している世帯の割合は、78.1%となっており、平成18年末と比較して9.8ポイント増加している(図表1-3-4-8)。主な対策としては、51.5%の世帯が「ウイルス対策ソフトの導入」を挙げており、次いで、「知らない人からのメール等を不用意に開かない」が39.3%となっている。また、いずれの対策も前年より実施率が上昇しており、世帯におけるセキュリティ対策への取組が進んでいることが分かる。
 
図表1-3-4-8 世帯におけるセキュリティ対策の実施状況(複数回答)
図表1-3-4-8 世帯におけるセキュリティ対策の実施状況(複数回答)
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 また、情報通信ネットワークを利用している企業におけるセキュリティ対策の実施状況について見ると、何らかのセキュリティ対策を実施している企業の割合は97.0%となっており、平成18年末と比較して1.7ポイント増加している(図表1-3-4-9)。主な対策としては、84.1%の企業が「端末にウイルス対策プログラムを導入」を挙げており、次いで、「サーバーにウイルス対策プログラムを導入」が67.1%、「ID、パスワードによるアクセス制御」が57.6%となっている。
 
図表1-3-4-9 企業におけるセキュリティ対策の実施状況(複数回答)
図表1-3-4-9 企業におけるセキュリティ対策の実施状況(複数回答)
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 第3節 ユビキタス化がもたらす新たな国民生活

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(3)迷惑メール対策 に戻る (5)個人情報保護対策 に進む