平成20年版 情報通信白書

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第1章 活力あるユビキタスネット社会の実現

(6)青少年のインターネット利用

 インターネットの急速な普及は、利用者である国民に大きな利便性をもたらす一方で、青少年のインターネット利用の拡大や携帯電話保有率の上昇等に伴い、青少年が有害サイトにアクセスして犯罪に巻き込まれたり、いわゆる「学校裏サイト」がいじめの温床になっているといった指摘がなされるなど、青少年の安心・安全なインターネット利用に対する重要性は一層高まっている(図表1-3-4-12)。
 
図表1-3-4-12 出会い系サイトによる18歳未満の被害状況
図表1-3-4-12 出会い系サイトによる18歳未満の被害状況
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 18歳未満の子どもがいる世帯に対し、フィルタリングソフト・サービスについて知っているかを尋ねたところ、パソコンで利用するフィルタリングソフトでは前年と比べて5.7ポイント増の77.7%の世帯で、また、携帯電話で利用するフィルタリングサービスでは前年と比べて21.6ポイント増の63.3%の世帯で、「よく知っている」または「聞いたことがある」との回答があった(図表1-3-4-13)。
 
図表1-3-4-13 フィルタリングソフト・サービスの認知状況
図表1-3-4-13 フィルタリングソフト・サービスの認知状況
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 実際にフィルタリングソフト・サービスを利用しているかについては、パソコンでは前年と比べて1.8ポイント増の12.9%、携帯電話では、前年と比べて14.2ポイント増の21.6%の世帯が利用しており、いずれも平成18年末に比べて利用が進んでいることが分かる(図表1-3-4-14)7。フィルタリングソフト・サービスの利用の拡大の背景には、認知度の向上に加えて、総務省から携帯電話事業者等に対してフィルタリングサービスの普及促進に向けた自主的取組を強化するよう要請するなど、官民が一体となって、青少年が安心してインターネットに接続できる環境の整備に取り組んでいること等があると考えられる。
 
図表1-3-4-14 フィルタリングソフト・サービスの利用状況
図表1-3-4-14 フィルタリングソフト・サービスの利用状況
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7 平成18年末の数値は、平成19年末の集計対象条件に合わせて再集計している

 第3節 ユビキタス化がもたらす新たな国民生活

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