平成20年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

(5)我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算

ア ブロードバンド契約者のトラヒックの推移
 平成19年11月時点の国内ISP6社3のブロードバンド契約者のトラヒックについては、ダウンロードトラヒックが月間平均で約340Gbpsとなり、3年間で2.6倍となった。また、ダウンロードとアップロードの比は3年で1.2倍に増加し、ダウンロード中心の利用が主流である(図表2-1-3-11)。
 
図表2-1-3-11 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算
図表2-1-3-11 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算

 また、時間帯別のトラヒックの推移を見ると、一日のピーク時間帯は21時から23時で、最も利用が少ない時間帯に比べて2.5倍程度のトラヒックが流れており、また、平日に比べて週末の日中利用が多くなっているのが特徴である(図表2-1-3-12)。
 
図表2-1-3-12 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移(平成16年〜19年、11月)
図表2-1-3-12 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移(平成16年〜19年、11月)

イ ISP間で交換されるトラヒックの推移
 平成19年11月時点のISP間で交換されるトラヒックについては、海外のISPから国内ISP6社に流入するトラヒックが、平成18年5月からの1年半で約2倍に増加し、国内ISP6社が国内のISPと直接交換(国内主要IX4(インターネットエクスチェンジ: Internet Exchange)以外での交換)するトラヒックをはじめて上回る結果となり、海外から流入するトラヒックの割合が高まっている(図表2-1-3-11)。

ウ 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推定
 国内主要IXで交換されるトラヒックのうち国内ISP6社が占める割合を算出し、これを国内ISP6社の国内シェアとみなし、国内ISP6社のブロードバンド契約者のトラヒックから我が国のインターネット上を流通するトラヒックを推定したところ、平成19年11月時点では平均で約800Gbps規模のトラヒックがインターネット上を流通していることが分かり、3年で約2.5倍になるなど、近年のインターネット上のトラヒックの飛躍的な増加を示している(図表2-1-3-11、図表2-1-3-13)。
 
図表2-1-3-13 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移
図表2-1-3-13 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移


3 ISP6社(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI・パワードコム、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)の集計
4 NSPIXP、JPIX及びJPNAPの集計

 第1節 電気通信事業

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