平成20年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

(2)電話・インターネットの普及状況

 2007年(平成19年)の固定電話の回線数は、12.8億回線であり、2001年(平成13年)から2007年(平成19年)までの年平均成長率は3.1%となっている。移動電話の加入者数は、32.9億加入であり、2001年(平成13年)から2007年(平成19年)までの年平均成長率は、19.2%となっている。移動電話の加入者数は、2002年(平成14年)から継続して固定電話の回線数を上回っており、2007年(平成19年)には固定回線の約2.5倍の加入者を獲得するに至っている(図表2-6-1-2)。
 
図表2-6-1-2 固定電話、移動電話及びインターネットの加入数/利用者数
図表2-6-1-2 固定電話、移動電話及びインターネットの加入数/利用者数
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 固定電話と移動電話を合わせた電話加入数を地域別に見ると、最も加入数が多いのが、アジアで20.5億加入(全体の45.8%)となっており、続いて、欧州の11.9億加入(同26.5%)、南北アメリカの9.2億加入(同20.5%)、アフリカの2.8億加入(同6.3%)、オセアニアの0.4億加入(同0.8%)となっている(図表2-6-1-3)。
 
図表2-6-1-3 電話契約者(固定+移動)の地域別比率
図表2-6-1-3 電話契約者(固定+移動)の地域別比率
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 2007年(平成19年)のインターネットの利用者数4は、全世界で14.7億人であり、2001年(平成13年)からの2007年(平成19年)までの年平均成長率は、17.0%となっている。
 インターネットの普及率5については、全世界平均で8.2%となっている。地域別では、最も普及率の高いのは、オセアニアで 31.7%、続いて欧州の20.3%、南北アメリカの11.8%となっている。なお、アジアは、6.6%、アフリカは、1.1%と低水準となっている。
 また、インターネット加入全体に占めるブロードバンド加入の比率(ブロードバンド率)は、南北アメリカ、欧州がそれぞれ82.5%、68.3%と高水準にある。一方、インターネット普及率自体は最も高かったオセアニアは52.3%と全世界平均以下の水準にとどまっている。アジアは、オセアニアと対照的にブロードバンド率が51.0%と高く、必ずしもインターネット普及率とブロードバンド普及率は一致していない状況である(図表2-6-1-4)。
 
図表2-6-1-4 地域別のインターネット普及率とブロードバンド率
図表2-6-1-4 地域別のインターネット普及率とブロードバンド率
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4 本節でインターネットの「利用」者数として言及する数値はITUによる推計値であり、「加入」者数として言及する数値はITUに各国から報告される加入数の実測値である
5 ITUでは普及率を、実測値である加入契約数を総人口で割ったものとして定義している。ただし、インターネットへの加入は世帯単位で行われるため、実際にインターネットを利用している人の率は、この普及率よりも高くなっていると考えられる

 第6節 海外の動向

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