平成20年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

4 国際競争力の強化 −ICT国際競争力強化プログラムの推進−

 ICT産業は名目国内生産額の約1割を占めており、全産業の中で最大規模の産業である。また、実質GDP成長率に対する寄与率で見ると、約4割となっている。しかし、ネットワーク関連機器についてのグローバル市場における我が国のシェアは必ずしも高いとはいえない状況にある。また、国内のICT市場は成熟期を迎えているとされる一方で、BRICs諸国をはじめ海外のICT市場は拡大中であり、今後日本のICT産業が成長力を維持していくためには、これら世界市場でのシェア獲得が不可欠である。
 このような認識の下、総務省では、平成18年10月から平成19年4月までの間、「ICT国際競争力懇談会」を開催し、我が国のICT産業の国際競争力強化の基本的な方向性を取りまとめた。これを踏まえて、「ICT国際競争力会議」の設置、「ユビキタス特区」の創設、「ジャパン・イニシアティブ・プロジェクト」の推進等の基本プログラムと研究開発や標準化強化等の個別プログラムを、包括的なパッケージとしてまとめた「ICT国際競争力強化プログラム」を策定するとともに、平成19年度及び平成20年度を「ICT国際競争力強化年間」と位置付け、政策資源の集中と選択、産学官の連携強化等による国際競争力の強化に取り組んでいる。

 第1節 総合的戦略の推進

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