平成20年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

(5)情報セキュリティ技術に関する研究開発

ア ネットワークセキュリティ基盤技術の推進
 ネットワークに対する不正アクセス、サービス不能化(DoS)攻撃、コンピュータウイルス等が急速に悪質化しており、セキュリティに関する被害が深刻化している。このため、情報セキュリティの飛躍的向上を図るべく、情報セキュリティに関する基盤技術の研究開発等を一層積極的に推進し、継続的にセキュリティ対策の高度化を図ることが必要である。
 総務省では、我が国の高度情報通信ネットワークの安全性及び信頼性を確保することを目的として、種々の脅威に対するネットワークセキュリティに関する3分野(ネットワーク系、アクセス・流通情報(コンテンツ)系及びセキュリティ共通要素技術/評価・検証技術)の基盤技術についての研究開発を平成13年度から実施している。

イ 情報漏えい対策技術の研究開発
 ファイル共有ソフトの利用等による情報漏えいが大きな社会問題となっており、利用者の自助努力のみでは対処が困難な状況となっている。そのため、総務省では、平成19年度から情報漏えいの予防・対策の高度化・容易化を図る技術開発を実施している。

ウ 経路ハイジャックの検知・回復・予防に関する研究開発
 インターネット上の通信経路を確立するためにネットワーク同士で交換している経路情報を、不正広告することで起こる通信障害「経路ハイジャック」が、国内でも年数回程度発生しており、障害の検知回復に時間を要しているのが現状である。
 そのため、総務省では平成18年度から経路ハイジャックの検知・回復・予防に関する研究開発を実施している。

 第5節 研究開発の推進

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