平成21年版 情報通信白書

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第1部 特集 日本復活になぜ情報通信が必要なのか

第3章 日本復活へ向けた3つの挑戦

(4)「縦展開」でも、情報通信が触媒となって、関係者の「協働」を促進することが必要

 「交通・物流」での携帯電話や「電子商取引」でのソーシャルメディアの高度利用の事例に共通する点は、何だろうか。それは、携帯電話やウェブサイトといった情報通信のツールが触媒となって、異業種にまたがる複数の事業者や利用者・消費者が相乗りできるような「協働」のプラットフォームが構築されていることではないかと考えられる。つまり、「横展開」と同様、「縦展開」においても、「協働」が情報通信の利活用を促進する共通コンセプトとなる。情報通信産業に対しては、こうした視点から、先進技術を積極的に取り入れながら、さまざまな業種の事業者や利用者に使いやすいソリューションを提供していく役割が求められる。すなわち、安くて便利な情報通信サービスを提供し続けることは当然として、業種の枠を超えた連携や提供者・利用者の立場を超えた連携を裏方にまわってプロデュースするような産業像が期待される。このようなコンセプトをまとめたものが、図表3-2-4-9である。
 
図表3-2-4-9 情報通信産業と他産業との連携による「協働」
図表3-2-4-9 情報通信産業と他産業との連携による「協働」

 第2節 Collaboration:国民的課題を克服するための「協働」

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