第2部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

(4)我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算


●我が国のインターネットのトラヒックは、平成21年11月時点で平均約1.36Tbpsに達し、過去4年でみると約2.9倍の増加

ア ブロードバンド契約者のトラヒックの推移
 平成21年11月時点の国内ISP6社6のブロードバンド契約者のトラヒックについては、ダウンロードトラヒックが月間平均で約540Gbpsとなり、5年間で4.1倍となった。また、ダウンロードとアップロードの比は5年で1.3倍に増加し、ダウンロード中心の利用が主流である(図表4-3-3-9図表4-3-3-11)。
 また、時間帯別のトラヒックの推移をみると、一日のピーク時間帯は19時から23時で、最も利用が少ない時間帯に比べて2.9倍程度のトラヒックが流れており、また、平日に比べて週末の日中利用が多くなっているのが特徴である(図表4-3-3-10)。

図表4-3-3-9 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算
図表4-3-3-9 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/25387.html

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図表4-3-3-10 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移
図表4-3-3-10 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/25387.html

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図表4-3-3-11 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移
図表4-3-3-11 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成
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イ ISP間で交換されるトラヒックの推移
 平成21年11月時点のISP間で交換されるトラヒックについては、海外のISPから国内ISP6社に流入するトラヒックが、国内ISP6社が国内のISPと直接交換(国内主要IX7(インターネットエクスチェンジ: Internet Exchange)以外での交換)するトラヒックの約1.2倍となっており、海外から流入するトラヒックの割合が高まっている(図表4-3-3-9図表4-3-3-11)。

ウ 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推定
 国内主要IXで交換されるトラヒックのうち国内ISP6社が占める割合を算出し、これを国内ISP6社の国内シェアとみなし、国内ISP6社のブロードバンド契約者のトラヒックから我が国のインターネット上を流通するトラヒックを推定した。その結果、平成21年11月時点では平均で約1.36Tbps規模のトラヒックがインターネット上を流通していることが分かり、3年で約2.1倍になるなど、近年のインターネット上のトラヒックの飛躍的な増加を示している(図表4-3-3-9図表4-3-3-11)。


6 ISP6社(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)の集計
7 NSPIXP、JPIX及びJPNAPの集計
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