第2部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

(3)国際的なデジタル・ディバイドの状況


●高所得国、低所得国の情報通信サービスの普及率の格差は移動電話で最も顕著

 諸外国における情報通信サービスの普及状況を比較すると、高所得国と低所得国との間で大きな格差が存在しており、国際的な情報通信の利用格差(デジタル・ディバイド)は顕著である(図表4-8-1-5)。

図表4-8-1-5 所得グループ別の固定電話・移動電話・インターネットの人口普及率(加入契約数ベース)(2008年)
図表4-8-1-5 所得グループ別の固定電話・移動電話・インターネットの人口普及率(加入契約数ベース)(2008年)
ITU “ICT Statistics Database”(http://www.itu.int/ITU-D/ICTEYE/Indicators/Indicators.aspx)および世界銀行Country and Lending Groups(http://data.worldbank.org/about/country-classifications/country-and-lending-groups)により作成

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 2008年の人口普及率(加入契約数ベース)を見ると、高所得国1は、固定電話においては42.6%、移動電話においては113.2%、インターネットにおいては24.4%とすべてに高水準であるが、低所得国では固定電話においては2.3%、移動電話においては28.6%、インターネットにおいては0.7%と低水準にとどまっている。両所得グループの普及率の格差は固定電話については40.3ポイント、移動電話については84.6ポイント、インターネットについては23.7ポイントと、格差が大きなものとなっている。


1 所得国グループは、世界銀行が、2008年の国民1人当たりのGNIに基づき定義している
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