(7)専用線 ●近年、国内専用線の回線数が減少する一方で、IP-VPNサービス及び広域イーサネットサービスの契約数は増加の傾向  平成20年度末における国内専用サービスの回線数は、57.2万回線である。内訳は、一般専用(帯域品目)が28.7万回線、一般専用(符号品目)が4.3万回線といずれも微減となっている。高速デジタル伝送は24.2万回線で、平成19年度に比べ2.8万回線減少している(図表4-3-2-10)。 図表4-3-2-10 国内専用回線数の推移 総務省資料により作成  国際専用サービスの回線数は、1,150回線である。品目別には、主に電話に利用されている音声級回線2が31回線(対前年度比16.2%減)、主にデータ伝送に利用されている電信級回線3が0回線、主にデータ伝送、高速ファイル転送及びテレビ会議に利用されている中・高速符号伝送用回線4が1,119回線(同15.4%増)となっている。また、中・高速符号伝送用回線の総国際専用回線数に占める割合は、平成20年度末に97.3%となっている(図表4-3-2-11)。 図表4-3-2-11 国際専用サービス回線数の推移 総務省資料により作成  企業内通信網で利用されるサービスは、帯域保証型の専用サービスからIP-VPNサービスや廉価な広域イーサネットサービスへと移ってきている。それぞれの契約数は、平成21年12月末で、38.8万契約及び27.5万契約となっている(図表4-3-2-12)。 図表4-3-2-12 IP-VPNサービス・広域イーサネットサービス契約数の推移 総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成21年度第3四半期(12月末))」により作成 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban04_000019.htm 2 帯域品目で主に電話に利用 3 速度200bps以下の符号品目で主にテレタイプ通信、データ伝送に利用 4 通信速度1,200bps〜600bpsの回線で、主にデータ伝送、高速ファイル転送に利用