(2)マルチユースの状況5 ●コンテンツ市場のうち、1次流通市場の規模は9兆6,057円(81.2%)、マルチユース市場の規模は2兆2,334億円(18.7%)  平成20年の1次流通市場の規模は、9兆6,057億円(全体の約81%)となっている。  1次流通市場の内訳は、映像系コンテンツ4兆522億円のうち、地上テレビ番組が最も大きく2兆4,383億円、ゲームソフト6が6,873億円、衛星・CATV市場が3,921億円となっている。  音声系コンテンツ8,139億円のうち、音楽ソフトが5,732億円、ラジオ番組が2,407億円となっている。  テキスト系コンテンツ4兆7,396億円のうち、新聞記事が1兆7,963億円、雑誌が1兆4,289億円、書籍が6,434億円である(図表4-5-1-2)。 図表4-5-1-2 1次流通市場の内訳(平成20年)  一方、平成20年のマルチユース市場の規模は2兆2,334億円(全体の約19%)となっている。  マルチユース市場の内訳をみると、映像系コンテンツ1兆4,243億円の主な内訳は、地上テレビ番組が5,074億円、映画ソフトが4,884億円、衛星・CATV番組が3,530億円となっている。  音声系コンテンツの内訳は、音楽ソフトであり1,353億円である。テキスト系コンテンツ6,737億円の内訳は、コミックが2,821億円、雑誌が1,359億円、データベース記事が862億円となっている。マルチユース市場においては、映画ソフト、地上テレビ番組等の映像系ソフトが約6割を占めている(図表4-5-1-3)。 図表4-5-1-3 マルチユース市場の内訳(平成20年)  また、マルチユースの動向をソフト別にみると、平成20年のマルチユース市場の割合は、地上テレビ番組が17.2%と増え、ビデオソフトも24.2%へと上昇している(図表4-5-1-4)。 図表4-5-1-4 ソフト別マルチユース市場の動向 5 コンテンツが2次利用、3次利用される市場をマルチユース市場と定義している 6 なお、音楽ソフトとゲームソフトのインターネット配信市場の規模は、大きく進展していることから、1次流通市場として算出