2 ラジオ放送 ●ラジオ放送が重要な情報伝達手段の一つに  携帯電話等電話回線の途絶により情報伝達手段が限られている上に、広範囲な停電が発生し、テレビの視聴が困難なエリアも広がる中、電池式ラジオ等簡便な方法で情報にアクセスすることが可能であるラジオ放送が重要な情報伝達手段の一つとして活用された。  総務省でも、地震発生当日の3月11日、NHK、日本民間放送連盟及び東北のラジオ各社それぞれに対し、「被災地ではラジオによる情報伝達が重要なので、地域住民が必要とする情報をしっかり伝えるよう、災害情報の伝達に最大限の努力を払っていただきたい。」旨、口頭要請を行ったところである。また、総務省では携帯用ラジオ1万台を確保し、被災地自治体からの要請に応じて順次配布を行った。  情報入手の手段が限られる被災者に対して、震災に関する情報を、ラジオにより毎日定時に、官房長官などが直接伝えるとともに、震災に関する政府の施策をわかりやすく説明することで、国民全般に理解と協力を求めるため、「震災情報 官邸発」を放送している。