6 ながら行動の出現  近年、「ながら行動」の一般化が指摘されている。東京に住む16歳から24歳までの男女に聞いた調査では、テレビ視聴をしながら「携帯電話でメールやサイト閲覧をする(64.9%)」、「携帯電話を特にあてもなくいじる(37.6%)」等となっており、いわゆる「デジタル・ネイティブ」と呼ばれる世代を中心として、テレビ視聴と携帯電話との「ながら行動」が一般化しつつあることが推測される(図表1-3-6-1)。携帯インターネットの普及により、インターネットがパーソナル化したことで、テレビと同時にインターネットを利用するという行為が可能になったことも、「ながら行動」が一般化してきた背景として考えられる。 図表1-3-6-1 テレビ視聴との並行行動の実態 (出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年) (放送倫理・番組向上機構「“デジタルネイティブ”はテレビをどう見ているか?〜番組視聴実態300人調査」により作成)