第2節 ソーシャルメディアの可能性と課題 1 ICTが社会に深く浸透する中、利用者本位の豊かな社会の実現のためにいまだ残る課題の存在 ●孤立化するおそれのある人が支え合いのネットワークを持つ一助としてICTによるネットワーク形成が一定の役割を果たすと期待される  ICTが社会に深く浸透し、国民生活や企業活動を支える社会的基盤となっている一方、第2章において指摘したように、ICTの利活用の面では、安心・安全の懸念の払しょく、デジタル・ディバイドの解消、地域におけるICT利活用の促進という3つの課題がいまだ残されている。今後増加が予測されている単身世帯、高齢者単身世帯、ひとり親世帯1が「孤立化」するおそれがある中、同章で述べたように、支え合いのネットワークから誰一人として排除されることのない社会、すなわち「一人ひとりを包摂する社会」の実現を政府は目指しており、こうした社会の実現の一助としてICTによるネットワーク形成が一定の役割を果たすことが期待される(第2章第2節2(2)、図表2-2-2-4参照)。 1 少子高齢化の一層の進展、晩婚化や離婚の増加等が背景にあると考えられる