(2)マルチユースの状況4 ●コンテンツ市場のうち、1次流通市場の規模は9兆348億円(81.0%)、マルチユース市場の規模は2兆1,247億円(19.0%)  平成21年の1次流通市場の規模は、9兆348億円(全体の81.0%)となっている。  1次流通市場の内訳は、映像系ソフト3兆9,083億円のうち、主なものは地上テレビ番組が最も大きく2兆3,064億円、ゲームソフト5が6,802億円、衛星・CATV放送が3,985億円などとなっている。  音声系ソフト7,447億円のうち、音楽ソフトが5,417億円、ラジオ番組が2,030億円となっている。  テキスト系ソフト4兆3,818億円のうち、新聞記事が1兆6,891億円、雑誌ソフトが1兆2,634億円、書籍ソフトが6,312億円などとなっている(図表4-5-1-2)。 図表4-5-1-2 1次流通市場の内訳(平成21年)  一方、平成21年のマルチユース市場の規模は2兆1,247億円(全体の19.0%)となっている。  マルチユース市場の内訳をみると、映像系ソフト1兆3,715億円の主な内訳は、地上テレビ番組が4,875億円、映画ソフトが4,429億円、衛星・CATV放送が3,668億円となっている。  音声系ソフトの内訳は、音楽ソフトであり1,245億円である。テキスト系ソフト6,288億円の内訳は、コミックが2,707億円、雑誌ソフトが1,144億円、データベース記事が850億円などとなっている(図表4-5-1-3)。 図表4-5-1-3 マルチユース市場の内訳(平成21年)  また、マルチユースの動向をソフト別にみると、平成21年のマルチユース市場の割合は、映画ソフトが68.2%と平成17年と比較して7.8%減少している一方、地上テレビ番組は7.0%、ビデオソフトは11.0%増加している(図表4-5-1-4)。 図表4-5-1-4 ソフト別マルチユース市場の動向 4 コンテンツが2次利用、3次利用される市場をマルチユース市場と定義している 5 なお、音楽ソフトとゲームソフトのインターネット配信市場の規模は、大きく進展していることから、1次流通市場として算出