●平成23年の情報通信産業の実質GDPは、全産業の10.5%を占める
平成23年の情報通信産業の名目GDPの推移をみると、4年連続減少し平成23年は前年比4.2%の減少となり36.8兆円となった(図表4-1-1-4)。一方、平成17年を基準とした情報通信産業の実質GDPについては、平成22年は前年比5.6%増の50.2兆円であったが、平成23年は前年比1.6%の減少の49.4兆円となった(図表4-1-1-4)。平成23年は前年比では減少となったものの、リーマンショック以前の平成21年よりも増加している。
また、主な産業の名目GDPの規模をみると、情報通信産業の名目GDPは全産業の8.0%を占め、卸売業に次ぐ規模である(図表4-1-1-5)。平成7年から平成23年までの主な産業の名目GDPの推移をみると、情報通信産業の年平均成長率は-0.1%となっており、鉄鋼業(0.3%)、卸売業(0.2%)に次ぐ値を示している(図表4-1-1-6)。同様に、主な産業の実質GDPをみると、情報通信産業の実質GDPは全産業の10.5%を占め、主な産業の中で最大規模の産業となっている(図表4-1-1-5)。主な産業の実質GDPの推移をみると、平成7年からから平成23年までの情報通信産業の年平均成長率3.7%と、電気機械(除情報通信機器)に次ぐ値を示している(図表4-1-1-6)。