●パソコン及び携帯電話向けなどの通信系コンテンツの市場規模は、コンテンツ市場全体の16.4%となる1兆8,341億円
パソコンや携帯電話などで流通する通信系コンテンツの市場規模については、近年のインターネットを利用したコンテンツ流通の大幅な増加等を反映して、平成23年の市場規模は1兆8,341億円、前年比7.1%増となり、市場全体の約16.4%に達した。
平成23年の通信系コンテンツ市場における映像系ソフト6,689億円の内訳は、ゲームソフトが3,161億円、映像系ネットオリジナルが1,272億円、ビデオソフトが914億円、映画ソフトが592億円、地上波テレビ番組が387億円、衛星・CATV放送が363億円となっている。音声系ソフト3,689億円の内訳は、ほぼすべてを音楽ソフトが占めている。テキスト系ソフト7,963億円の内訳は、主なものではテキスト系ネットオリジナルが3,912億円、データベース記事が2,080億円、新聞記事が734億円、コミックが603億円などとなっている(図表4-8-1-7)。
また、通信系コンテンツ市場規模の推移をソフト形態別に見ると、テキスト系ソフト、音声系ソフトはともにほぼ横ばいで推移しているが、映像系ソフトは着実に増加しており通信系コンテンツ市場の進展を牽引している(図表4-8-1-8)。
●平成24年のモバイルコンテンツ産業の市場規模は前年比23.3%増の2兆3,507億円
モバイルコンテンツ市場5とモバイルコマース市場からなる我が国のモバイルコンテンツ産業の市場規模6は、スマートフォンやタブレット端末の普及・進展等により、平成24年で2兆3,507億円(前年比23.3%増)となっており、引き続き増加している(図表4-8-1-9)。この内訳を市場別にみると、モバイルコンテンツ市場が8,510億円(前年比15.9%増)、モバイルコマース市場が1兆4,997億円(前年比28.0%増)となっている。
5 平成23年にモバイルコンテンツ市場の対象をオープンプラットフォーム市場(スマートフォン等)まで拡大した。
6 モバイルコンテンツ市場は、モバイルインターネット上で展開されるデジタルコンテンツ(着信メロディ、音楽配信、動画、ゲーム、占い等)の市場を指し、モバイルコマース市場は、モバイルインターネット上で展開される物販系(通信販売等)、サービス系(チケット販売)及びトランザクション系(株式売買手数料、オークション手数料等)の市場を指す。