2 情報流通・蓄積量の計測(マクロ調査) ビッグデータが経済成長に寄与する可能性について、「1.ビッグデータがもたらす新たな成長」において説明してきたが、実際に成長への寄与度を定量的に測定するのであれば、その前提として、我が国においてどの程度のビッグデータが生成、流通、蓄積しているのか、その実態を把握する必要がある。 本節では、将来的には新たな情報流通統計につなげていくことを視野に入れつつ、ビッグデータの流通・蓄積量の計測フレームワークの検討を行うとともに実際に計測を試行し、ビッグデータの流通・蓄積がどのような経済的価値を有するのかについて分析を行った 19 ところ、その結果について紹介する。 19 本項の分析は、九州大学大学院経済学研究院 篠彰彦教授及び情報セキュリティ大学院大学 廣松毅教授の協力の下、行った。