(2)インターネット上の脅威への認知度 インターネット上の脅威に対する認知度について6か国の利用者に尋ねたところ、順位の上下はあるが、「スパイウェア 11 」、「マルウェア(コンピュータウイルス)」及び「フィッシング詐欺」についての認知度が高い点では共通している。 そのほかの特徴として、日本では「フィッシング詐欺」に次いで「架空請求」の認知度が高い反面、「標的型攻撃」の認知度があまり高くないこと、韓国では「フィッシング詐欺」を除き、インターネット上の脅威への認知度が他の5か国より全体的に低いことなどが言える(図表3-2-2-3)。 図表3-2-2-3 インターネット上の脅威への認知度 (出典)総務省「ICT基盤・サービスの高度化に伴う新たな課題に関する調査研究」(平成25年) 続いて、それぞれ認知している脅威に対する不安に関し、各国で認知度が高かった「スパイウェア」、「マルウェア」、「フィッシング詐欺」及び日本で認知度が高かった「架空請求」について尋ねたところ、全体的に脅威として認知しているものに対する不安感は高い結果となっているが、特にシンガポールにおいては「不安を感じている」との回答が他国より高く出る結果となった。シンガポールでは情報セキュリティに対して漠然とした不安ではなく、具体的な脅威を念頭に置いた上で不安を感じている可能性が高いことがうかがえる(図表3-2-2-4)。 図表3-2-2-4 インターネット上の脅威に対する不安感 (出典)総務省「ICT基盤・サービスの高度化に伴う新たな課題に関する調査研究」(平成25年) 11 スパイウェアとは、パソコン内のアクセス履歴等の個人情報の収集等を行うプログラムを意味する。