(5)地上アナログ放送の停波延期 地上デジタル放送への円滑な移行のため、地上デジタル放送の受信環境の整備を推進し、平成23年7月24日に全国において地上アナログ放送を停波して、地上放送の完全デジタル化を実現する予定であった。しかし、東日本大震災により甚大な被害を受けた東北3県(岩手県、宮城県、福島県)においては、地上デジタル放送の受信環境の整備が間に合わないと見込まれ、これに対処する必要があった。 そのため、地上アナログ放送の終了を最長1年間延長できる等の措置を講ずる「東日本大震災に係る電波法の特例に関する法律」を公布・施行するとともに、地元自治体や地元放送局の意向を踏まえ、周波数割当計画や基幹放送周波数使用計画などの告示の変更により、被災3県の地上アナログ放送停波を平成24年3月31日まで延長することとした。 また、被災を受けた施設・整備に対する地上デジタル放送移行のための支援策をとりまとめ、地デジチューナー支援事業の拡充、共同受信施設の復旧支援などを実施した。