(2) 主なメディアの利用時間帯と並行利用 ●テレビとインターネットは1日3回、利用者の割合が上昇。新聞は朝の利用が中心。 「テレビ(リアルタイム)視聴」、「テレビ(録画)視聴」、「ネット利用」、「新聞閲読」、「ラジオ聴取」について、一日のどの時間帯にどのぐらいの割合の人が利用したか、行為者率の推移を示したものが次のグラフ(図表5-3-2-2)である。 図表5-3-2-2 主なメディアの時間帯別行為者率(全体) (出典)総務省情報通信政策研究所「平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 「テレビ(リアルタイム)視聴」は、7時台、12時台、21時台の3回のピークが発生している。最も高いピークは平日が21時台の43.8%、休日が20時台の50.4%である。朝のピークは、平日の方が休日より早く、7時台であり、29.7%と休日のピークよりもやや行為者率が高い。一方で、休日は平日よりも夕方の行為者率の上昇が早く、18時には行為者率が30.1%になる。 「ネット利用」も平日は朝昼夜3回のピークがあるが、朝と夜の行為者率は「テレビ(リアルタイム)視聴」に及んでいない。一方、平日の9時台から17時台の日中は、職場や移動中の利用が一定割合あることから、自宅での視聴が多いテレビより行為者率が高い。休日については、21時台が22.7%で最も高いものの、目立ったピークがなく、9時台頃から23時台まで17%前後で安定している。 「新聞閲読」は、平日は7時台の8.7%、休日は8時台の9.7%がピークであり、朝に朝刊を読むことを反映していると考えられる。一方、「ラジオ聴取」は、平日の日中が2%前後、休日は1%前後となった。 ●19時台から22時台のテレビ視聴者のうち、2割はインターネットとのながら視聴。 次のグラフは「テレビ(リアルタイム)視聴」者に占めるネットとの「ながら視聴」の割合である。 テレビの行為者率が高まる19時台から22時台については、約2割の人がインターネットとの「ながら視聴」をしていることがわかる。この19時台から22時台の「ながら視聴」について、年代別にみると若年層の「ながら視聴」の割合が高い傾向にあり、若年層の3割から4割、20代は多いときには半数程度がネットとの「ながら視聴」であることがわかる(図表5-3-2-3、図表5-3-2-4)。 図表5-3-2-3 「テレビ(リアルタイム)視聴」にネットの「ながら視聴」が占める割合(全体) (出典)総務省情報通信政策研究所「平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 図表5-3-2-4 「テレビ(リアルタイム)視聴」にネットの「ながら視聴」が占める割合(年代別) (出典)総務省情報通信政策研究所「平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」