1 市場規模の拡大と経済成長への貢献 (1)通信事業の市場規模 まず、通信事業の市場規模がどのように変化したかをみてみよう。1985年の通信自由化当時、日本の通信事業者はNTT(電電公社)とKDD(国際電電)の2社に限られ、その売上高は合計で5兆3,570億円であった。これに対し2013年の主要国内通信事業者の売上高総額は22兆4,870億円に達し、約4倍に拡大している。その中で、NTTグループの売上高も10兆9,251億円と約2倍に拡大している。事業者間の活発な競争を経て、通信事業の市場全体が大きく広がったことがわかる(図表1-2-1-1)。