1 総説  (1)テレワークの分類 テレワークとは、ICTを活用した、場所にとらわれない柔軟な働き方のことである。テレワークは、就業形態によって「雇用型」と「自営型」に、就業場所によって「在宅型」と「モバイル型」に分類することができる(図表4-3-1-1)。「雇用型」とは企業に勤務する人(被雇用者)がオフィス以外の場所で実施する形態を指し、「自営型」とはSOHOなどの小規模事業者や、個人が事業者(個人事業主)として企業等から発注を受けて業務を行う形態を指す。また、「在宅型」とは自宅で作業を行う場合のことであり、「モバイル型」とは、施設に依存せず外出先や移動中に作業を行う場合(モバイルワーク)や、雇用型における所属事業所以外のオフィスで作業を行う場合(サテライトオフィス)のことである。 図表4-3-1-1 テレワークの分類