(2)有望な分野、製品・サービス 各国ICT企業が今後有望と考える分野について国別でみると、それぞれ最も回答率が高い市場は、日本を除き、ICT利活用レイヤーあるいはコンテンツ・アプリレイヤーに集中している。中国・インド・ドイツの企業においては、「スマートタウン/スマートシティ」や「スマートインフラ(電力・エネルギー・水道・ガス等)」に対する関心が最も高く、米国・韓国の企業においては「アプリケーション/ソフトウェア」に対する関心が最も高い。他方、日本の企業においては、プラットフォームレイヤーのうち近年注目を浴びている「クラウド/仮想化(SDN・NFV)」に対する関心が最も高い(図表5-3-5-2)。 各有望市場の関心度について、平均と国間でのバラつき(分散)を整理すると、一部を除くプラットフォームレイヤーやICT利活用レイヤーの市場については、相対的に注目度が各国企業に共通して高い(右下の領域)。他方、デバイスレイヤーについては、共通して関心が低い傾向が見られる(図表5-3-5-3)。