1 医療・ヘルスケア分野 政府は「日本再興戦略 1 」において、国民の利便性向上の観点から、医療分野におけるICTの活用を推進する方針を掲げており、その一環として、医療や介護現場での情報共有により患者の利便性を高める地域医療連携の取組の推進や、医療情報の分析により健康管理を行うサービスの発展を目指している。そのためには、医療情報の活用と患者の個人情報保護の両立が課題となっている。このような課題に対処するために、患者が個人情報を自ら管理し、必要に応じて医師や介護事業者に提供する仕組みが検討されている。以下に代表的な2つの事例を紹介する。 1 「日本再興戦略」改訂 2015(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/dai1jp.pdf)