(2)マルチユース 32 の状況 ●コンテンツ市場のうち、1次流通市場の規模は8兆9,386億円(77.9%)、マルチユース市場の規模は2兆5,336億円(22.1%) 2014年の1次流通市場の規模は、8兆9,386億円となり、市場全体の77.9%を占める。1次流通市場の内訳は、映像系ソフト4兆6,725億円のうち、主な内訳は地上テレビ番組が最も大きく2兆3,437億円、ゲームソフトが1兆2,211億円、衛星・CATV放送が4,660億円となっている。音声系ソフト6,256億円のうち、音楽ソフトが4,227億円、ラジオ番組が1,941億円となっている。テキスト系ソフト3兆6,405億円のうち、新聞記事が1兆5,063億円、雑誌ソフトが9,873億円、書籍ソフトが5,941億円となっている(図表5-1-8-3)。 図表5-1-8-3 1次流通市場の内訳(2014年) (出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」 一方、2014年のマルチユース市場の規模は、2兆5,336億円(全体の22.1%)となっている。マルチユース市場の内訳をみると、映像系ソフト1兆5,700億円の主な内訳は、映画ソフトが4,683億円、地上テレビ番組が4,619億円、衛星・CATV放送が4,392億円などとなっている。音声系ソフト1,247億円の主な内訳は、音楽ソフト1,159億円などとなっている。テキスト系ソフト8,389億円の内訳は、コミックが3,257億円、書籍ソフトが1,940億円、雑誌ソフトが1,058億円などとなっている(図表5-1-8-4)。 図表5-1-8-4 マルチユース市場の内訳(2014年) (出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」 また、マルチユース率の推移を見ると、2010年以降わずかながら増加傾向となっている(図表5-1-8-5、図表5-1-8-6)。 図表5-1-8-5 我が国のコンテンツ市場規模の推移(流通段階別) (出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」 図表5-1-8-6 マルチユース率の推移 (出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」 32 あるソフトが内容の同一性を保ちつつ、2次利用以降において複数のメディアで流通すること。