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第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第5章 熊本地震とICT利活用

第5章 熊本地震とICT利活用

2016年4月、熊本県熊本地方を中心に最大震度7の地震に2度見舞われるという、かつてない災害が発生した。4月14日21時26分に発生した地震は、マグニチュード6.5、熊本県益城町で最大震度7の強い揺れを観測した。また、4月16日1時25分に発生した地震ではマグニチュード7.3、熊本県益城町及び西原村において最大震度7を観測し、日本三大名城の一つとして知られる熊本城にも櫓が崩落するなど深刻な被害が発生した。

本章では、熊本地震における情報通信の状況について、東日本大震災時との比較を通じて紹介する。東日本大震災における情報通信の状況については、2011年版及び2012年版情報通信白書に掲載された当時の調査を基に、ICTが果たした役割や課題について掲載する。また、熊本地震における状況については、現在までに行われた調査の結果を踏まえ、ICTの進化や社会インフラとしての発展や普及等を踏まえつつ、ICTが果たした役割や解決すべき新たな課題について紹介する。

まず、第1節では、東日本大震災時のICT利用状況及び東日本大震災以降のICT利用環境について整理する。第2節では、被災者に対するアンケート及び被災地におけるインタビュー調査結果を中心に、発災時から復旧期における情報行動や自治体・企業における事業継続のための取組について紹介する。第3節では、前述の調査結果の中から、熊本地震で新たに活用された情報発信・情報共有手段に対する整理を基に、あるべき情報発信・共有手段について考察する。第4節では、東日本大震災の教訓が効果を上げた点、引き続き課題として残った点や新たな課題として浮上した点等を整理し、今後の施策の方向性を提示する。最後に、第5節では防災分野において進められている情報化に関する取組を概括する。

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