2 ICTと生産の効率化 (1)情報通信業の生産性への貢献 2000〜2016年における我が国の情報通信産業と一般産業の実質労働生産性(実質GDP/雇用者数)(2011年価格)の推移を、指数(2000年=100)として示したのが図表3-1-2-1である。リーマンショックにより、2009年の情報通信産業の指数は、2008年の153.2から2.1ポイント落ち込み151.1にまで減少したものの、続く2010年は161.3と急増した。その後増減はあったものの、2015〜2016年では0.6ポイント増加し、2016年時点で178.4となっている。 図表3-1-2-1 情報通信産業と一般産業 労働生産性指数の推移 (出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成30年) 他産業と比較した場合、2000年以降は「商業」や「不動産」、「対個人サービス」などが80〜100程度で横ばい傾向が続いているのに対し、情報通信産業の生産性は上昇傾向を保っている。 図表3-1-2-2は情報通信産業とその他産業(情報通信産業以外)の労働生産性寄与度推移を4年ごとのスパンで示したものである。産業全体の労働生産性向上に対する情報通信産業の寄与度は、いずれの期間においてもプラス値を維持している。 図表3-1-2-2 情報通信産業とその他産業 労働生産性寄与度の推移 (出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成30年)