(2)国内総生産(GDP) ●2016年の情報通信産業の実質GDPは45.4兆円、全産業の9.4%を占める 情報通信産業の名目GDPの推移をみると、2016年は43.6兆円となり、前年の値から0.5%程度増加している(図表5-1-1-4)。一方、2011年価格を基準とした情報通信産業の実質GDPについては、2016年は前年の値から0.3%増加して45.4兆円となった(図表5-1-1-4)。 図表5-1-1-4 情報通信産業の名目GDP及び実質GDPの推移4 (出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成30年) また、主な産業の名目GDPの規模をみると、情報通信産業の名目GDPは全産業の8.7%を占め、「商業」「不動産」に次ぐ規模である(図表5-1-1-5)。情報通信産業の成長率をみると、情報通産業の2015〜2016年の名目GDPの成長率はプラス0.5%であった(図表5-1-1-6)。同様に、主な産業の実質GDPをみると、情報通信産業の2016年の実質GDPは全産業の9.4%を占め、「商業」「不動産」に次ぐ規模で、その他の産業セクターと比べ大きな地位を占めている(図表5-1-1-5)。実質GDPの年平均成長率を産業別に見ると、2015年から2016年の情報通信産業の成長率はプラス0.3%となった。同時期、「輸送機械」がマイナス3.5%、「対個人サービス」がマイナス3.2%を記録するなどマイナス成長セクターが多く、産業全体ではマイナス0.1%の成長率となったことと比較すると、情報通信産業は良好なパフォーマンスを維持したと言える。 図表5-1-1-5 主な産業の名目GDP及び実質GDPの規模 (出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成30年) 図表5-1-1-6 主な産業の名目GDP及び実質GDPの推移5 (出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成30年) 4 数値の詳細については巻末データ8及びデータ9を参照。 5 数値の詳細については巻末データ3及びデータ4を参照。