(4)放送系コンテンツの市場動向 ●制作している放送番組の種類は「情報番組(パブリシティ含む)」が72.9%と最も高い 制作している放送番組の種類の割合は、「情報番組(パブリシティ含む)」が72.9%(前年度差4.6ポイント上昇)と最も高く、次いで「CM」66.4%(前年度差6.2ポイント上昇)、「バラエティ」47.8%(前年度差3.7ポイント上昇)となっている(図表5-1-8-9)。 図表5-1-8-9 制作している放送番組の種類の割合(複数回答)(出典)総務省・経済産業省「平成29年情報通信業基本調査」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/29kihon_report.html ●我が国の2016年度の放送コンテンツ海外輸出額は、393.5億円の規模 2016年度の放送コンテンツ海外輸出額は、引き続き増加し、393.5億円となった(図表5-1-8-10)。 図表5-1-8-10 我が国の放送コンテンツの海外輸出額(出典)総務省情報流通行政局「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」により作成 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu04_02000088.html 放送コンテンツ海外輸出額の構成をみると、「番組放送権」(31.4%)及び「商品化権」(32.7%)が多くを占め、次いで「インターネット配信権」(26.9%)となっている。「フォーマット・リメイク」(5.3%)も一定規模の割合となっている(図表5-1-8-11)。放送コンテンツ海外輸出額を主体別にみると、「NHK及び民放キー局」が49.0%、「プロダクション等」が45.2%、「民放在阪準キー局」が5.2%、「ローカル局」が0.5%、「衛星放送局」が0.3%となっている。番組販売権(番組放送権、インターネット配信権、ビデオ・DVD化権の合算)の輸出額では、「プロダクション等」が占める割合がやや下がる(図表5-1-8-12)。また、2016年度において海外に輸出している番組の例は一覧のとおりである(図表5-1-8-13)。 図表5-1-8-11 我が国の放送コンテンツ海外輸出額の構成比率(2016年度)(出典)総務省情報流通行政局「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu04_02000088.html 図表5-1-8-12 我が国の放送コンテンツの主体別の海外輸出額(2016年度)(出典)総務省情報流通行政局「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu04_02000088.html 図表5-1-8-13 海外に輸出している番組の例(2016年度)(出典)総務省情報流通行政局「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu04_02000088.html ●ジャンル別では、アニメが8割近くを占め、次いでドラマ、バラエティが多い。また、輸出先では、アジアが6割近くを占め、次いで北米、ヨーロッパが多い。 放送コンテンツ海外輸出額をジャンル別にみると、「アニメ」が8割近くを占め、次いで「ドラマ」(10.2%)、「バラエティ」(9.7%)、「スポーツ」(0.6%)、「ドキュメンタリー」(0.6%)がそれに続いている。番組販売権の輸出額では、「アニメ」が8割以上を占める(図表5-1-8-14)。放送コンテンツの輸出先は、「アジア」が58.7%を占め、次いで「北米」(27.2%)、「ヨーロッパ」(8.0%)、「中南米」(1.6%)が続き、日本の放送コンテンツはアジアを中心に多様な輸出先に展開されている。番組販売権の輸出先では、「アジア」が占める割合が更に高くなっている(図表5-1-8-15)。 図表5-1-8-14 我が国の放送コンテンツ海外輸出額のジャンル別割合 (出典)総務省情報流通行政局「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu04_02000088.html 図表5-1-8-15 我が国の放送コンテンツ海外輸出額の輸出先別割合 (出典)総務省情報流通行政局「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu04_02000088.html