若年層においてもマスメディアへの信頼度はインターネットを上回る
前述のメディア利用の変化にみられるように、若年層を中心としてマスメディア離れが進んでいるといわれており、反対にソーシャルメディアの利用は増加している。ただし、我が国における各メディアの信頼度について年代別に調査した結果によると、若年層も含めてインターネットへの信頼度はマスメディアと比べて相対的に低くなっている。(図表1-4-1-5)
ソーシャルメディアにおいては、情報の発信源が重視されている
マスメディアではその情報の発信源が明確であったが、ソーシャルメディアにおいては「シェア」や「リツイート」といった転送文化があり、情報の発信者と発信源が切り離されるという特徴がある。また、例えば新聞であれば、ニュースがパッケージとして提供されることで、その新聞あるいは新聞を発行する主体に対する各個人の信頼がニュースに対する信頼にもつながるという構図があった。他方、ソーシャルメディアにおいては、ニュースが記事単位で提供されることで、このようなパッケージ提供の場合の特徴が薄れる。
このため、ソーシャルメディア上の情報の発信源が信頼できるものなのかは重要であると考えられる。14歳から34歳のソーシャルメディアユーザーも、約6割が信頼性担保のためにニュースの情報源を重視していると回答している。(図表1-4-1-6・図表1-4-1-7)
一方でSNS利用者はニュースソースよりもシェアした人に影響されているという海外の研究結果も存在する(図表1-4-1-8)。
2 https://www.americanpressinstitute.org/publications/reports/survey-research/trust-social-media/