総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和元年版 > 重要な取組①:ICTインフラの整備
第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0
第3節 Society 5.0が真価を発揮するためにはどのような改革が必要か

(1)重要な取組①:ICTインフラの整備

地方がチャンスをつかむためには、地方においてもデジタル・トランスフォーメーションを進めていく必要がある。その前提となるものとして、まずはICTインフラの整備を進めていくことが重要である。例えば、家庭や事業所での固定・移動のブロードバンド環境に加え、公衆無線LAN環境は、訪日外国人旅行者のニーズが高く(図表2-3-6-2 )、インバウンド観光の活性化のためには重要なインフラとなっている。

図表2-3-6-2 訪日観光客の要望
(出典)観光庁(各年)「『訪日外国人旅行者の国内における受入整備に関するアンケート』結果」を基に作成

また、今後重要となってくると考えられるものに5Gがある。5Gは、これまでの人によるコミュニケーションを前提としたものではなく、モノすなわちIoTのインフラとなり、様々な価値を生み出す点が重要である。このことを踏まえ、2019年5月の周波数割当てに当たっては、人の居住地に限らず広範かつ着実な全国展開を求める条件を付している。これにより、暮らしや産業、医療、災害対応等の幅広い分野で応用され、地方の課題を解決することが期待されている(図表2-3-6-3)。このほか、スマートシティを含め、各地域や個別のニーズに応じて様々な主体が5Gを活用できるローカル5Gについて、2019年内に制度整備を終え、免許申請を受け付けることとしている。

図表2-3-6-3 地方における5Gのユースケース
(出典)MRI
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