昭和48年版 通信白書

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第1章 増大する通信の役割

第1節 生活に浸透する情報メディア

 家庭や職場での会話,電話,郵便,テレビ,ラジオ,新聞,書籍・・・・・・我々はこのような手段により,日々情報を消費(摂取)している。情報化社会が議論されている今日それはどの程度の量に達しているのであろうか。
 情報は会話,電話,手紙などの手段による,いわゆるパーソナル情報と,テレビ,新聞,書籍などの手段による,いわゆるマス情報とに分けられる。郵政省総合情報流通調査会が行った試算によると,我々は47年度において,1日平均,電話に換算して4時間41分のパーソナル情報を消費している。これは40年度の3時間9分に比べ大幅な増加である。  一方マス情報についてみると,その供給量は,1日1人当たりテレビに換算して,40年度が73時間3分であるのに対し,47年度は113時間52分に増加しており,またその消費量は,1日1人当たりテレビに換算して,40年度の4時間21分から47年度は4時間42分へと増加している。
 このような近年における情報化の進展は,さまざまな情報メディアが普及し,我々の日常生活に浸透してきたことにより促進されてきたものである。
 本節においては,このような情報メディアとして電話とテレビをとりあげ,それらの利用の実態を通じてみた市民生活と情報メディアとのかかわりあいを明らかにする。

 

 

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