昭和48年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第2節 企業活動と通信の役割

 第1節で述べたとおり,通信は市民生活とのかかわりあいをますます深めているが,通信はまた産業発展の基盤でもある。
 産業規模の拡大,貿易の伸展は,我が国の経済活動の活発化,国際化を促進しており,特に最近における貿易・資本の自由化は,この傾向にますます拍車をかけている。また,産業構造も国民所得の向上に伴い,生産中心から消費,レジャー中心へと比重を移しつつあり,第三次産業の台頭が著しい。
 このような経済活動の活発化,国際化,多様化に果たしてきた通信の役割ははかり知れない。郵便,電信,電話等の基幹的な通信メディアは,企業活動に必要な情報流通を円滑に行い,その発展に貢献しているし,また,電子計算機と電気通信との結合によって登場してきたデータ通信は,事務処理の迅速化,効率化を促進したばかりでなく,企業経営全般にまで影響を与えている。更に,国際通信の発達は企業活動の国際化の進展を支える大きな柱となっている。
 一方,新聞,ダイレクトメール,ちらし,ポスターなどの広告媒体のほかに,ラジオ,テレビの広告媒体としての発達は,企業活動における広告活動に大きな影響を与えた。

 

 

2 テレビの普及と市民生活 に戻る 第2部第1章第1節1 企業活動に果たす通信の役割 に進む